正直者はバカを見るって本当か?
正直者はバカを見るって本当なのか?
正直者は「金の斧」がもらえる
正直者がバカを見るっていうのは、本当なのでしょうか。
世の中っていうのは、不公平なことだらけですし、平気で嘘をつく人も多いです。
この世の中というのは欲にまみれた世界ですので、自身の損得を第一に考えている人がほとんどです。
自身の名誉や財産などを守る為に、平気で嘘をつく人はたくさんいます。
そんな中にあって、世の中には「正直者」もいます。
あまりにも正直な人を「バカ正直」と言いますね。
世の中というのは、ある程度ずる賢く生きた方が、楽に生きられるのかもしれません。
あまりにも「バカ正直」だと、損をすることの方が多い場合もあります。
あなたは「金の斧」という童話を知っていますか。
小学生の頃に、一度や二度童話で読んだことがあるのではないでしょうか。
話の内容は、
きこりが使い古した汚い斧を川に落としてしまい、そこに神様みたいな人が現れて、川の中から斧を見つけてくれるという話です。
そして、神様が「落としたのはこの金の斧か?」と尋ねると、きこりは正直に「違う」と答えます。
そして今度は「落としたのはこの銀の斧か?」と尋ねると、きこりはまた正直に「違う」と答えます。
最後に、きこりが本当に落とした斧を神様が見つけてきて、「落としたのはこの斧か?」と尋ねると、きこりは「そうです」と答えたそうです。
神様は、きこりの正直さに感動して、結局は金と銀の斧をあげたという話です。
実は、「正直者は得をする」というのが、「ゼロの法則」の教えでもあります。
理由は、正直にお話することで、目に見える世界で損をするからです。
でも、この世で一番大事なのは、見えない世界なのです。
正直者は目の前の損得に振り回されない
「正直者は損をする」という人がたくさんいます。
実際、正直者であるがゆえに、損をした人もいることでしょう。
しかし、そもそも「損」をしたと言っても、
立場上不利になったり、
嫌な思いをしたり、
仲間外れになったりとか、
あまり重大なマイナスに発展することは珍しいです。
損をすることを覚悟で、「正直さ」を貫くのであれば、あなたはきっと成功の道を歩み続けることでしょう。
「ゼロの法則」では、「正直者が得をする」と言いました。
本当でしょうか。
「正直さ」を貫き通すことによって、心の中からマイナス感情をクリアにすることができます。
いつも「正直」でいると、後ろめたさなどのマイナス感情を持たなくなります。
そして、逆に自分自身に「自信」が持てるようになります。
弱い人間というのは、嘘をついて自分を良く見せようします。
虚栄心というやつですね。
「正直」でいることに対して、
「自分は損をしているのではないだろうか?」
「適当に嘘をついて世渡り上手になった方がいいのでは?」
「本当の事を言って失敗したかな?」
という具合に、心の中で迷いが生じていることが問題なのです。
迷いがなければ、「正直者」というのは、本当に運の良い人になれます。
理由は「正直さ」を心に誓うことで、目の前のマイナス(試練や不遇な事)を受け入れる決心ができるからです。
心の強い人間になることができるわけです。
目の前の損得に振り回されることなく、自身のやりたい事に意識を向けることができるようになります。
そして、結果的にあなたは「金の斧」を手に入れることできます。
正直者は、周りから信用されるようになる
車に傷をつけたら、あなたならどうする?
正直者は、運がいいというのは、本当です。
もしかしたら、あなたは「正直」だった為に、色々な面で損をしてきたかもしれません。
そして、周りの人は平気で嘘をついているにも関わらず、普通に幸せに暮らしていることに、疑問を抱いているかもしれませんね。
そう思いたくなる気持ちはよくわかります。
「正直者」というのは、確かに「正直」であるがゆえに、その場では損をすることが多いです。
しかし、あくまでも、マイナスはその場だけです。
そのマイナスがそれ以上拡大することはありません。
逆に、そのマイナスが、プラスとなって返ってくるようになります。
例えば、会社の車を運転していて、電柱にぶつけたとします。
幸いスピードが出ていなかった為、軽い傷で済みました。
この場合は、あなたならどうするでしょうか。
正直に上司に報告するでしょうか。
それとも、黙っているでしょうか。
軽い傷なので、黙っていれば、誰にも気づかれないかもしれません。
そう思うと、黙っていた方が得をするかもしれませんね。
もし、正直にお話しすることで、「弁償」ということもありえます。
仮に軽い傷だったとしても、部品そのものをそっくり取り換えなければらなないケースもあるので、意外に修理代が高くつくということもあり得ます。
そう考えると、上司に報告するのも、躊躇してしまうかもしれませんね。
こんな場合、黙っていると得をするのかもしれません。
そして、正直にお話することで、「修理代」を請求されて損をする可能性もあります。
もし修理代を請求されたら、やはり「正直者はバカを見る」ということになってしまうのでしょうか。
正直者はイメージで見られる
「修理代で何十万も取られたらどうしよう」
「上司に怒鳴られたらどうしよう」
「今後の出世に響いたらどうしよう」
「車に乗らなかったと嘘をついたらどうだろう」
人間ですから、色々な思いが交錯するはずです。
場合によっては、本当に修理代が何十万も取られるということもあり得ます。
そう考えると、正直に報告するのを躊躇してしまう人もいるかもしれません。
しかし、目先の利益より将来の利益を優先するべきです。
正直に報告した方が、後々に利益となって返ってくる場合が多いです。
仮に、車をぶつけた事を正直に報告したとします。
本当に修理代を弁償するハメになったとします。
しかし、あなたはそこで大きなモノを得ることになるのです。
それが「信用」です。
人間として生きていく上で、一番大事なのは「信頼関係」です。
相手を信頼できるからこそ、色んなことを頼めます。
大事な仕事を頼まれるかもしれませんし、
大事な話をあなただけにこっそり話してくれるかもしれませんし、
正直に報告してくれる。
というのは、色んな面でプラスの評価になります。
「あなたは正直者だ」と思われたら、あなたは相手から良いイメージで見られるようになります。
ここが大事です。
あなたという人間は、「イメージ」で見られてしまうのです。
「正直者」というイメージで見られると、仮に何らかの不都合な出来事に巻き込まれた場合でも、あなたが「私はやっていません」と言えば、相手はすぐにその言葉を信用してくれます。
何故なら、「正直者」というイメージで見られているからです。
一回、そういうイメージで見られると、とても楽なんです。
一度イメージ付けされたら、良い人間を演じる必要はない
人間というのは、他人に対して「イメージ」で見ることが多いです。
「イメージ」で見られることほど、楽なことはありません。
例えば、相撲。
相撲をする力士は皆、太っていますね。
横綱や大関にでもなれば、他の力士を圧倒するほどの力があるので、人気者になります。
太っている横綱を見て、「デブ」というイメージで見る人は、ほとんどいませんね。
横綱を見て、逆に「強い」とか「かっこいい」というイメージで見る人は多いかもしれません。
どんな分野でもそうですが、ある程度のレベルまで行くと、マイナスイメージは払拭されて、プラスのイメージだけで見られるようになります。
でも、力士でもない一般人でかなり太った人を見ると「デブ」というイメージで見る人はいます。
しかし、横綱とか大関とかになると、そういったマイナスイメージで見られることはありません。
また、「オタク」という言葉には、あまりいい響きはありません。
家にこもりがちで、ある分野に傾倒し過ぎる人を「オタク」と呼ぶ場合が多いです。
しかし、コンピューターの分野で名を馳せて、活躍できれば、それはもう「オタク」ではなく憧れの対象となってしまいます。
何を言いたいのかというと、あなたが「正直者」だったとしても、中途半端な「正直者」であれば、良いイメージを周りの人に植えつけることはできません。
「正直者」に徹底すれば、あなたはもう普通の人はではなく「正直者の〇〇さん」というイメージで見られるようになるのです。
こうなったらしめたものです。
あなたはもう、「良い人」を演じなくても、勝手に周りが「良い人」と見てくれるようになるのです。
成功や幸せは、種を蒔いた者にしか訪れない
他人に優しく、自分に厳しく
嘘を平気でついて、世渡り上手な人もいます。
そういった嘘をつく人が、社会の中で隔離されて、生きづらい人生を強いられているかというと・・・、実際はそうでもないですね。
意外と、仲間も多く、会社の中でも、普通に働いています。
そんな人を見て、「正直者って、損なだ」と、あなたは思うかもしれませんね。
いくら「正直者は運がいい」と言っても、時と場合によりけりです。
例えば、なかなか彼氏ができない友人に「彼氏ができない」という悩みを打ち明けられた時に、
「あなたは、太っているし顔もブスだし、性格だってちょっと癖があるし・・・。」と正直にお話するのが、「正直者」ではありません。
相手が不快に思うようなことを言わないのが、一つのルールでもあります。
実際、太っていても、ブスでも、性格が悪くても、恋人のいる人はたくさんいます。
ですから、「彼氏ができない」というのは、そういった問題以外にもあるのかもしれませんね。
「正直者は運がいい」といっても、
相手が嫌がることは言わない。
しかし、自分が損することは勇気をもって話す。
というのが、「運のいい正直者」になります。
他人には優しく、自分には厳しく。
カッコイイ正直者ですね。
ただし、いくら他人に優しくと言っても、自分の子供を甘やかして育てるというのは、違います。
本来、相手の為になることだと思うのであれば、将来を見据えて厳しく育てたり、時には正直に相手の欠点を指摘したりすることも大事なことです。
後ろめたさのない人生が、幸せを引き寄せる
「正直者」になるには、意外と勇気が必要になってきます。
自分自身に正直でいる為に、一見マイナスと思えるようなことでも、正直に話すことはとても勇気のいることです。
「正直者」になる為には、一見マイナスに見えるような目の前の出来事に対して、不安にならないことです。
「正直」を貫き通すことによって、仮に目の前にマイナスの出来事が起こったとしても、それを嘆かず、受け入れるようにして、次の飛躍の種とするべきです。
人間が飛躍していく為には、その前に必ず種(マイナス)が必要になってきます。
実りの収穫(プラス)が訪れるのは、その前に種を発芽させたりして色々な苦労(マイナス)があってこそです。
ですから、マイナスの出来事を必要以上に嘆き悲しまないことです。
小さな種(マイナス)をたくさん蒔くことによって、その後に色んな面で成功することができます。
成功者や真の幸福者は、そうやって小さな種(マイナス)を蒔く術を知っています。
逆に、いつも不運に苛まれ、幸せな人生にならない人というのは、小さな種(マイナス)を蒔くことを嫌います。
何事の世界でもそうですが、必ず何らかの成功を勝ち取ろうと思ったら、必ず投資は必要になってきます。
株や不動産の世界で大成功しようと思っても、その為には元手となる資金が必要です。
ビジネスの世界においても同じです。
ビジネスの世界に限らず、あなたの人生も全く同じなのです。
ですから、「喜んで正直者」になって、小さな損(種)を蒔いていけばいいのです。
人間、「後ろめたさ」のない人生って、心の中がとてもスッキリします。
「後ろめたさ」というのは、心の中に微妙にドンヨリとした気持ちにさせます。
しかし、「後ろめたさ」のない状態というのは、雲一つない快晴の天気です。
その心の中を、忠実に再現してくれるかのように、現実の世界もスッキリとしたものになります。
心の中と現実の世界は、密接な関係があります。
それはもう「引き寄せの法則」などを知っているあなたなら、ご存知のはずですね。
最後までお読み頂き、有難うございます。
2021/10/14