お勧めの本「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」

 

「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」

ビル・ゲイツを抜いて資産11兆円で世界一のお金持ちに

あなたは本を購入する時、どこで買いますか?

自宅近くの書店で買う。

通勤途中に駅前の書店で買う。

商業施設内の書店で買う。

ネットで注文して買う。

あなたも一度は本を買ったことがあるのではないでしょうか。

最近はやはり、ネットで本を買う人も多くなりました。

そんな中、ネットで本を買う人のほとんどは、アマゾンを利用していることと思います。

今では、本のみならず、

音楽、

家電、

洋服、

食品、

おもちゃ、

スポーツ用品

・・・などなどあらゆるモノを買うことができます。

この巨大な通販サイトを一代で築いたのが、ジェフ・ベゾス氏です。

現在(2017年10月31日)、世界一のお金持ちは、ビル・ゲイツ氏を抜いてジェフ・ベゾス氏になっています。

資産は約11兆円にもなります。

Amazon.comを設立したのは1995年なので、たった22年での快挙となりますね。

ジェフ・ベゾス氏の著書『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』について、感想を書いていきたいと思います。

ただ、この本は約500ページにも及ぶので、この記事を参考にしてから購入するのも賢い選択になるかもしれません。

周りから褒められても、決して浮かれない

ジェフ・ベゾス。

会社設立からわずか22年で世界一のお金持ちになってしまうのですから、凄い才能の持ち主ですね。

本の中では、ジェフ・ベゾス氏の生い立ちから、Amazon.comの成功までの道のりが書かれています。

この本を読んでも、たぶん成功法則のヒントを見つけることは難しいことでしょう。

精神論的なことには、ほとんど触れていません。

ジェフ・ベゾス氏は、頭脳明晰ですが、冷徹な部分も本書の中では紹介されています。

本の取扱量を増やす為に、出版社などには容赦なく圧力をかけていきます。

しかも、アマゾンが大きくなればなるほど、その圧力は増大していきます。

ジェフ・ベゾス氏は、「ゼロの法則」マイナス思考の極意を実践されているのは凄いことだと思いました。

さすがに、クールな性格からなのか、冷静に物事を判断できる能力に非常に長けていると思います。

例えば、2002年1月に、アマゾンは初めて四半期決算で黒字化したと発表しました。

今までは、初期投資を優先させてきたので、売り上げは大幅に増えても、利益はずっと赤字の状態でした。

そして、発表直後には、株価は25%も上昇して、二桁回復しました。

この素晴らしい記事を額に入れ、事務所に掲示したらどうかと提案した広報担当者に対して、ベゾスは次のように言ったそうです。

「やるなら、パロンズ誌の否定的な記事にしろ。周りがほめてくれる時こそ、パロンズの記事を思い出して危機感を持ってほしい」

「ゼロの法則」では、

プラスの状態の時に喜ぶ(プラス)と、運が離れるという解説をしています。

ですから、プラスの状態の時には、気を引き締める(マイナス)ことが、とても大事なことなのです。

普通は、業績が絶好調だと、喜んでしまいがちになります。

嬉しいニュースには、つい嬉しくなってしまうのが人間というものです。

しかし、ベゾスは、嬉しいという反応をとらず、全く逆のクールな姿勢を貫いていたのです。

大きな野望こそが、大成功の秘訣である

会社が大きく成長する過程では、人の入れ替わりが激しくなる

絶好調の時に、気を抜く人はとても多いです。

好調な時期がずっと続くと勘違いしてしまうのかもしれません。

しかし、大リークで活躍するイチロー選手も全く同じで、マイナス思考を完璧にマスターしています。(興味のある人は『イチローの名言を読み解く!強運のなる為の方法』を参照して下さい。)

感情的に熱くなる人はとても多いです。

感情的に熱くなることは、別に悪いことではありません。

人間らしくて、とても良いと思います。

ただし、開運的に見ると、どうやら時と場合によりけりのようです。

ジェフ・ベゾス氏が、冷徹でクールというのは、会社の規模が大きくなっていくにつれ、人の入れ替わりがとても激しいというがあります。

ジェフ・ベゾス氏は、常にとても大きな目標を掲げている為に、周りの人はあまりにも無謀な要求に耐え切れずに会社を辞めていく人が後を絶ちません。

仕事が激務ということもあり、アマゾンを去った人はとても多いです。

ただし、ストックオプション目当てで、辛抱して仕事を続けた人も多くいるようです。

ですから、ジェフ・ベゾス氏率いるAmazon.comは、常に優秀な人材を他から引き抜き、前任者は容赦なく切り捨てるという、冷徹な面があります。

Amazon.comに限らず、会社がどんどん飛躍していく過程では、そのスピードに着いて行けずに、会社を去っていく人も多いです。

最初から大きな野望を持っていたので、ジェフ・ベゾス氏にとっては、人がどんどん辞めていくというのも、想定内の出来事だったのかもしれません。

ジェフ・ベゾス氏の野望というのは、本のネットショッピングだけではなく、全ての物をインターネットで売るというとても壮大な夢です。

その夢を実現するべく、日々邁進していったのは事実です。

その夢を実現する為ならば、どんな苦労も厭わない姿勢が著書からは感じられます。

大きな野望なくして成功はあり得ない

大きな野望を持ったからといって、成功できるとは限りません。

しかし、大きな夢や願望を成しえた人に共通しているのは、最初から「大きな願望」を持っていたということです。

たまたま大きな夢が叶ったという人は、ほとんどいません。

孫正義氏率いるソフトバンクも、今では約8兆円の売り上げがあります。

若い頃からすでに孫さんは、

「いずれ売上高を豆腐のように一丁(兆)、二丁(兆)と数えるようにしたい」

と言っていました。

その願望は、すでに叶っています。

また、オリンピックで金メダルを取るような選手は、たまたま金メダルを取ったのではなく、最初から「金メダル」を狙っていました。

大リーグで長年にわたって活躍するイチロー選手ですが、彼もまた、小学校の頃にすでに「大きな夢を描いていました。」

小学校6年生の時の作文には、次にように書かれています。

「僕の夢は“一流”のプロ野球選手になることです。」

しかも、ただのプロ野球選手になるのではなく、“一流”の選手なるというところが凄いですね。

また、サッカー界で活躍する、「本田圭佑さん」も、小学校に書いた作文があります。

「ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから、今、ぼくはガンバッている。今はへただけれど、ガンバッて必ず世界一になる。そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。」

この作文の中には、ワールドカップに出場するという事も書いてありますが、その願望も叶っていますね。

ジェフ・ベゾス氏に限らず、世の中で大きく成功している人というのは、皆最初から大きな野望を持っていたという事です。

たまたま、偶然にそうなったという人はいないのですね。

あなたも大きな野望があるのであれば、一度紙に書いて宣言するといいかもしれません。

成功の秘訣は倹約にあり!

飛行機はエコノミークラスが当たり前

「アマゾンの日常業務は倹約、倹約、また倹約で、車通勤なら駐車料金も社員持ちだし、幹部クラスでも、飛行機はエコノミークラスといった具合だ。」

意外かもしれませんが、Amazon.com創業者のジェフ・ベゾス氏は、とても倹約家です。

資産11兆円になったにも関わらず、社員の福利厚生にはあまりお金をかけません。

何をやるにしても徹底しています。

飛行機でのエコノミークラスを利用するのは、アマゾンに限らず、世界二番目のお金持ちになったビル・ゲイツ率いるマイクロソフト社もそうです。

どれだけ高い料金を払っても、目的地に着く時間は同じなのだから、エコノミークラスで十分であるという考え方ですね。

ビル・ゲイツ氏は、ジェフ・ベゾス氏に抜かれるまで10年以上もの間、世界一のお金持ちの座にいた人物です。

やはり、世の中の超がつくほどのお金持ちというのは、無駄なことには一切お金を使わないようです。

また、ジェフ・ベゾス氏率いるAmazon.comは、創業時はずっとガレージで仕事をしていたそうです。

なるべくお金をかけないで仕事をするというのは、本当に徹底しています。

ただし、優秀な人材を雇わなければならないという理由で、ガレージでの仕事はあまり長い期間ではなかったようです。

Amazon.comにはこんな逸話もあります。

会議室にプレゼンテーションの動画が見られるよう、真新しいテレビが設置されていました。

今時、会議室にテレビがあるのは珍しいことではありませんが、ベゾスはすぐにこのテレビを撤去させたそうです。

無駄だと感じたモノには、一切の妥協を許さないのが、Amazon流なのかもしれません。

世界一の売上高「ウォルマート」も倹約で有名

アマゾンには憲法ともいうべきリーダーシップ14カ条には、次のように書かれているそうです。

「倹約-顧客にとって意味のないお金は使わないようにする。倹約からは、臨機応変、自立、工夫が生まれる」

きちんと、アマゾンの教えには、「倹約」が徹底されているのですね。

アメリカのスーパーといえば、「ウォルマート」が有名です。

その「ウォルマート」の年間売上高は、いくらだかわかりますか?

なんと、50兆円にもなります。

アメリカで一番売り上げが多いのが、この「ウォルマート」という会社です。

アメリカのみならず、世界で一番売り上げが多いのも、この「ウォルマート」になります。

「ウォルマート」という会社も、質素倹約で有名です。

日本で一番売り上げが多い会社は、どこでしょうか?

答えは、トヨタ自動車ですね。

トヨタ自動車「乾いたぞうきんを絞る」というほど、コストカットを徹底している会社です。

もちろん、倹約ばかりしている会社が繁栄するとは限りません。

グーグルのように無料食堂や無料送迎バスなどの福利厚生がしっかりしている会社でも、きちんと利益を出して、大きく成長しています。

グーグルのように、他者を寄せ付けない圧倒的なビジネスモデルがあれば、利益率も高くなり、従業員にもたくさん還元することができるのだと思います。

インターネットで検索する人のほとんどは、グーグルを使うことか多いので、利用者はとんでもない数になりますね。

アメリカに限らず日本の企業でも、無料食堂のあるところがあります。

やはりインターネットが活躍する、ネットショッピングの楽天がそうです。

なんと、朝昼夜3食全て無料だそうです。

アマゾンのように、社員にも厳しい会社があるかと思えば、グーグルのように福利厚生がバッチリの会社もあるようです。

やはり、他にはない圧倒的に魅力的な商品のある会社は、他者に脅かされることが少ないので、社員にも色々と還元できるようです。

天才にはメモ魔が多い

エジソンも、アインシュタインも、ニュートンもメモ魔だった

「いつもまじめで几帳面。メモ帳を持ち歩いており、アイデアが浮かんだらすぐにメモする-書とめないとアイデアがどこかに消えてしまうというかのように。優れた考え方や方法がみつかると古いものはさっと捨ててしまう。」

ジェフ・ベゾス氏は、いつもメモ帳を持ち歩いているようです。

アイデアが浮かんだら、すぐにその場でメモするようです。

これは、ジェフ・ベゾス氏に限らず、世の中の成功者や天才と言われている人は皆、メモ帳を持ち歩いています。

例えば、

エジソン(発明家)

アインシュタイン(物理学者)

ベートーヴェン(音楽家)

シューベルト(音楽家)

ニュートン(物理学者)

レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)

ダーウィン(生物学者)

などなど、世紀に残る天才は、皆メモ魔で有名でした。

アイデアを思いついたら、その場ですぐにメモをするというのは、何を意味するのでしょうか。

しかも、メモ帳をいつも肌身離さず持ち歩いているのは、それだけ「仕事に対する情熱」が凄いことを意味しています。

いつも仕事のことを考えているからこそ、大成功するのだろうと思います。

また、いつも仕事のことを考えていたら、必然的に色んなアイデアが浮かんでくるでしょうから、その都度メモをする必要性も出てくると思います。

ですから、もしあなたも歴史に残るような人物になりたいのであれば、メモ帳を持ち歩く習慣を身に付けるといいかもしれません。

アイデアは何も考えていない時に浮かぶ

メモ帳をただ持ち歩くだけでは、成功はしません。

当たり前のことですね。

つねに何かのことで考えているからこそ、メモ帳が必要なわけです。

何か「飛びぬけたアイデア」が欲しい場合、そうそう簡単にポッと出るわけではありませんね。

必死に考えても、なかなか良いアイデアが出ないからこそ、常時メモ帳を持ち歩いて、アイデアが出る瞬間を待ち望んでいるわけです。

良いアイデアというのは、

「考えている時」には、出ないで

「何も考えていな時」に、フッと突然湧き出ます。

例えば、

散歩したり、

お風呂に入ったり、

ボッーとしたり、

トイレに入ったり、

コーヒーを飲んだり、

そういった何も意識していない時に、フッとアイデアが湧き出ることが多いです。

無意識の時に、突然アイデアが浮かぶのも、普段の生活でいつも「考えている」からこそです。

アイデアが浮かばない人は、必死で考えていないからかもしれません。

一つのことに没頭すれば、当然意識はそちらに向かいます。

意識すればするほど、頭の中から離れなくなります。

しかし、凡人と言われる人は、数日経ってしまうと、興味はもう他の事に移ってしまうことが多いです。

ですから、一つのことをずっと考え続けることが、一番の成功の秘訣なのかもしれません。

この世の中には、あなたの欲を刺激するようなことがいっぱいあります。

その欲に振り回されないように、常に目の前のことに意識できるのであれば、きっとあなたもジェフ・ベゾス氏のように大成功できることでしょう。

成功をお祈りいたします

最後までお読み頂き、有難うございます。

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      2021/10/14

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