幸せは長く続かない 引き寄せの法則の真実に迫る
つねに心地よい気分でいると、痛い目に合う事も
良い事が起きた時に、良い気分に浸ってはいけない
引き寄せの法則は、今でもとても人気がありますね。
引き寄せの法則の素晴らしさは、何といっても“感情”にスポットを当てているところだと思います。
だからこそ、きちんと感情をコントロールできた人は、たくさんの願望を実現しているのでしょう。
“感情”
を表舞台に引っ張り出してきた功績はとても大きいと思います。
今までみたく、「イメージング」さえすれば願望が叶うといった、一辺倒な考えではありません。
「感情」と「願望実現」を結びつけることができたのは、本当に素晴らしいことだと思います。
ただし、「引き寄せの法則」においては、いくつかの間違いがあります。
「引き寄せの法則」では、マイナス思考だと願望が叶う事はないという教えです。
でも、実際にはマイナス思考でも願望は叶います。
「引き寄せの法則」には、それ以外にも大きな間違いがあります。
それは、「良いことが起きた時の対処法」です。
「引き寄せの法則」を実践して、「心地よい感情」を保つことに成功したら、見事願望実現になりますね。
願望が実現したり、ラッキーな事が起こったり、運が良くなったりした時に「引き寄せの法則」では、その時に感じた喜びを思いっきり味わいなさいという教えです。
良い事が起きた時に、良い気分でいることを勧めています。
嬉しさや喜びの気分に浸ることで、さらに良い事を引き寄せるということを「引き寄せの法則」では教えていますね。
しかし、残念ながらこれは真実ではありません。
ドタキャンの多い人は「引き寄せの法則」を過信している?
「引き寄せの法則」では、「つねに心地よい気分でいる」ことを勧めています。
しかし、この世の中には、タイミングという言葉や“適材適所”という言葉があります。
例えば、家の中が寒い時(マイナス)には、暖房(プラス)を使うのが、効果的です。
また、暑い時(プラス)には、冷房(マイナス)を使うのが、一番効果的です。
「つねに心地よい気分でいる」というのは、とても良い発想ですが、状況に応じて変化させなければならないのです。
それがこの世の中を賢く生き残っていく術なのです。
ですから、“ある状況”では「つねに心地よい気分」に浸っていてはダメなのです。
そのある状況というのが、「プラスの出来事が起きた時」です。
「プラスの出来事が起きた時」には、「心地よい気分」ではなく、「冷めた(クールな)気分」でいることが正解なのです。
決して喜んではいけないのです。
これについては、自然界の法則ですので、間違いはありません。
「引き寄せの法則」を実践していて、きっと多くの方が経験していることでしょう。
「良い事が起きたのに、長く続かない」とか
「ラッキーな事が起こった後に、すぐに悪いことが起こる」とか
「せっかくデートに誘われたのに、ドタキャンされた」とか
「願いが叶った後に交通事故を起こした」とか、
それらは全て、良い事が起きた時に、「良い気分に浸り過ぎる」ことが原因の場合が多いです。
人間ですから、良い事が起きた時に、喜ぶのは自然なことです。
ですから、喜ぶのは悪い事ではありません。
ただし、度を越して喜びすぎると、必ず運が離れていくことになります。
幸せが長続きしない人に共通している事とは?
「引き寄せの法則」は何かが違うような気がする
せっかく手に入れた幸福。
しかし、それを手放してしまう人も多いですね。
「引き寄せの法則」では、「良いことが起きた時」には、良い気分でいることを勧めています。
残念ながらそれをやってしまうと、せっかく手に入れた幸福は、知らない間にどこかへ飛んでいってしまいます。
たぶん多くの方が、それを経験していることでしょう。
ですから、「良いことが起きた時」には、必要以上に喜ばないことが、その幸福を長続きさせるコツとなります。
せっかく手に入れた願望なのですから、絶対に手放したくないですよね。
理想の恋人ができた、
出世できた、
お金持になれた、
マイホームを手に入れた、
せっかく願望が叶っても、それらのモノを手放してしまう人は後を絶ちません。
何故でしょう?
例えば、ビジネスで成功した例でお話しましょう。
ビジネスで成功した場合、「引き寄せの法則」的に言うならば、成功した気分にずっと浸ることで、さらに成功を引き寄せるというものですね。
本当にそうでしょうか?
あなたは、何かが間違っていると思いませんか?
理由はわからないけど、何かが違うような気がする。
その「何かが違うような気がする」というのは、当たっているのです。
しかし、この部分に関して、それが間違いであることを明確に指摘している人がいない為、その考え方が正しいと誰もが思い込んでいます。
ビジネスで成功した場合、一番の敵は慢心
「引き寄せ法則」は、すでにかなり浸透しているので、「あれ?何かがおかしいぞ」と感づいている人も少なくはありません。
一番いいのは、実験してみることです。
「良いことが起きた時」に、これでもかというくらいに「良い気分」に浸ってみるとわかるはずです。
その結果、せっかくあなたの所に訪れた幸せが、音もなく去っていくという残念な経験をすることになるでしょう。
ビジネスで成功した場合、良い気分に浸っていると、どうなるでしょうか?
慢心してしまう人もいるでしょうし、
気が緩んでしまう人もいるでしょうし、
経費もどんぶり勘定になるでしょうし、
将来を約束されたような気分になるでしょうし、
何をやっても上手くいく錯覚に陥るでしょうし、
このようにして、良い気分にばかりに浸っていると、気持ちが緩み緊張感が欠けてきます。
そうなると、いつの間にか、ライバル社に追い抜かれたり、他社でもっと良い商品が出たりすることで、転落してしまうことが多いです。
これについては、成功した後に、転落していく人が多いことからも、頷けることでしょう。
しかし、ビジネスで成功したにも関わらず、
気を引き締めたり、
クールな気分でいたり、
将来を楽観視しなかったり、
そのような気分でいると、その人はさらに努力を惜しむことなく頑張ることでしょう。
結果、その成功を長続きさせることができるようになるのです。
勝負事というのは、一瞬の気の緩みが勝敗を分けることがたくさんあります。
ビジネスで成功した場合や、願望が叶った場合も全く同じです。
願望が叶った場合も、そこで自身の成長を止めてしまったら、その願望というのは、知らない間にあなたの元から消え去っていることでしょう。
「良い気分」に浸るというのは、とても良いことですが、「良いことが起きた時」には、控えるのが鉄則なのです。
幸福が長続きしないという人に共通しているのは、すぐに「慢心」してしまうからです。
運が悪い人は、余韻に浸ることが多い
イチロー選手は良い事が起きても、余韻には浸らない
「つねに心地よい気分でいる」
それができれば、欲しい物は全て手に入れられるというのが、「引き寄せの法則」の教えですね。
そして、「良い事が起きた時」にも、「良い気分」に浸ることで、さらに幸せは継続されていくという考え方です。
しかし、世の中で超一流と言われているアスリートは皆、一様に淡々としています。
本当に、冷徹なほど淡々としていてクールです。
例えば、大リーグで長年にわたって活躍しているイチロー選手は、ヒットを打っても、ガッツポーズをするわけでもなく、喜ぶ表情を見せるわけでもなく、いつも淡々とした表情で塁上に立っています。
「引き寄せの法則」的には、ここで満面の笑みを浮かべて喜ぶことで、さらに良い成績を出すことができるというものですね。
しかし、イチロー選手は全くその逆です。
淡々としています。
イチロー選手が4打数4安打2ホームランの試合後のインタビューでこう答えたことがあります。
「こういう結果の時に余韻に浸るとロクなことがありません。」
とキッパリ言っています。(興味のある人は「イチローの名言を読み解く 強運になる為の方法」を参照して下さい)
「良い事(プラス)が起こった時」に「その余韻(プラス)」に浸ることで、運が逃げていくことをイチロー選手は知っているのです。
ですから、イチロー選手は「良い事(プラス)が起こった時」には、「冷静(マイナス)な態度」を貫いているのだと思います。
さすがに超一流の選手は違いますね。
ですから、イチロー選手の思考というのは、「引き寄せの法則」とは逆のことをすることで、いつまでも成功を持続させているのです。
この事からもわかるように、「引き寄せの法則」には、真実ではない事も書かれているので、全てを信じるのは、危険であると言えます。
プラスとプラスが合わさると、運が離れていく
「心地よい気分でいる」
というのは、とても良いことです。
「心地よい気分でいる」ことを否定しているわけではありませんので、勘違いしないで下さいね。
あくまでも、「良い事(プラス)が起きた時」には、「心地よい(プラス)気分」になってはいけないということですね。
(プラスとプラスの同極同士がぶつかると、運が離れていってしまいます。「運が悪い原因を解明!意識的に運を発生させる「ゼロの法則」とは?」を参照)
「良い事(プラス)が起きた時」には、イチロー選手のように「クール(マイナス)な姿勢」でいることが、次の幸運を引き寄せる元となるのです。
ですから、「良い事が起きた時」に、「余韻に浸る」ことが多い人は、運が悪い人に多いのです。
ビックリですね!!
「引き寄せの法則」を信じて、「余韻に浸る」ことが正しいと思っていた人にとっては、驚きの事実なのではないでしょうか。
しかし、この記事を読んだあなたは、もう二度と同じ過ちはしないはずです。
正しい知識を得たのですから、次からは「幸せを長続き」させることができるはずです。
「願望を叶える」ことと
「その願望を継続させる」こと、
この二つができてこそ、完璧なのです。
「願望を叶える」ことに関しては、「引き寄せの法則」のように「心地よい気分」をずっと保ことが正解だと思います。
しかし、「その願望を継続」させることに関しては、残念ながら間違った知識を教えています。
「引き寄せの法則」の真実についてお話しましたが、信じるも信じないもあなた次第です。
色々なことを経験し、挫折したり手に入れた幸せを手放したりすることで、本当の真実を見つけることができることでしょう。
その手助けになれば幸いです。
最後までお読み頂き、有難うございます。
2021/10/14