お金持ちの習慣 マイケルの物語・株式投資編1

「ゼロの法則」がストーリー形式で簡単に理解できるようになっています。

1.運を発生させるプラス思考

マイケル-『バランスさん、大変なんです!このあいだ買ったA社の株が、ついに500円を割ってしまったんです!今度こそ、儲かったら最新のノートパソコンを買おうと思ったのに!』

バランス-『たしか3ヶ月前に1000円で千株買ったんだよね。ということは・・・、50万円の損になるんだね。良かったじゃないか。』

マイケル-『バランスさん、今なんて言いました?僕の聞き間違えだと思いますが、損をして良かったって言いませんでした?』

バランス-『「良かった」って言ったよ。マイケル、よく考えてごらんよ。君がA社の株を1000円で買った時にA社の株を君に1000円で売った人がいるということだよね。君に1000円で売った人は早めに売却して良かったと、今頃喜んでいると思うよ。』

マイケル-『顔も知らない赤の他人が、損をしたって別にいいじゃないですか!それに株をする人はみんな、自分が儲けるためにやっているのに、買った株が下がって良かったなんて思う人がいるはずないじゃないですか!それなのになぜ僕が損をしてるのに喜ぶんですか?』

バランス-『違うよ、マイケルが損をしてるのを、私が喜ぶはずがないじゃないか。マイケル自身が喜びなさいと言ってるんだよ。今株を売ったら、50万円損をするという状況をプラス思考しなさいということなんだよ。プラス思考って聞いたことがあるよね。』

マイケル-『はい。何事も前向きに考えろ、ということですよね。』

バランス-『私がいうプラス思考とは、かなり違うけどね。何でもかんでもプラス思考したってダメなんだよ。

マイナスの事が起こった時にだけ、プラス思考をするから効果があるんだよ。

ピンチのあとにチャンスが来るってよく言うけど、あれは違うんだよ。ピンチの後には、ピンチとチャンスが二つ並んで待ってるんだよ。ピンチとチャンスのどちらかを引くかは、マイケルの思考次第なんだよ。ピンチの時にプラス思考してはじめて、チャンスが訪れるんだよ。ピンチの時にマイナス思考したら、またピンチを引くことになってしまうんだよ。』

マイケル-『ん~、よくわからないですよ。50万円損してるのに、プラス思考して何かが変わるんですか?』

バランス-『ああ、変わるとも。信じられないだろうがエネルギー(運)が発生するんだよ。私はゼロの法則と言っているけどね。』

マイケル-『え~!本当ですか~!そんな事ってあり得るんですか?運って、自分で作り出すものだったんですか!もし、それが本当だったら凄いことじゃないですか!』

バランス-『ああ、本当だとも。自分が思い描いた通りの人生を創り出す事ができるよ。さっきの例だけど、50万円損してる時にプラス思考すると運が発生すると言ったね。それじゃ、具体的にどんな変化が起こるんだろう?運が発生するってどういう事なんだろうか?』

マイケル-『・・・どういう事なんですか?』

バランス-『自分の願いが叶うんだよ。マイケルの買った株が1000円から500円に下がった時に、一番初めに何を考えた?』

マイケル-『こんなはずじゃなかった、儲けるつもりだったのに・・・、って考えたかな。』

バランス-『じゃあ、それがエネルギー(運)として発生するんだよ。つまりそれが現実となるんだよ。』

マイケル-『え?どういうことですか?』

バランス-『簡単に言えば、プラス思考によってマイケルは株で儲けることができるんだよ。マイナスの事が起きた時に、自分が最初に考えた事が現実となるんだよ。エネルギー(運)を発生させるためには、必ずプラスとマイナスが必要なんだよ。プラス思考によって、損した分の何倍も儲けることができるんだよ。』

マイケル-『という事はプラス思考することによって、100万、500万のお金を儲けることができるんですね。』

バランス-『その通りだよ。仮に私が50万円損してるのにニコニコしているとしよう。マイケルは50万円損して落ち込んでいるとしよう。もし、神様がこの状況を空から見ているとしたら、神様はどんなことを思うだろうか?50万円損してもニコニコしている私は、きっとお金持ちなんだろうと思うだろうね。逆に50万円損して落ち込んでいるマイケルは、きっとお金のない人なんだろうって思うだろうね。マイケルは、「私にはお金がない」と思考していることになるんだ。』

マイケル-『ふ~ん。』

バランス-『そのうちまた、詳しく話そう。プラス思考の基本は思いやりを持って相手の事を第一に考えることだよ。そうすれば、必ず運が良くなるよ。』

マイケル-『はい、わかりました。それではおやすみなさい。』

2.マイナス思考をすると運が良くなる?

マイケル-『聞いて下さいよ~、バランスさん。プラス思考って本当に凄いですね!今日のお昼休みに食事をしていたら、僕が座っていた席に財布が落ちていたんですよ。中身を見るとなんと!10万円も入っていたんですよ~。嬉しいな~。こんなに早く効果が現れるなんて信じられないな。何を買っちゃおうかな~。』

バランス-『も・・・、もしかして財布を持ってきたんじゃないだろうね。』

マイケル-『そんなことはしませんよ。中身の10万円だけ抜いてきました。財布は元の場所に戻しておきましたよ。だって、カードも入っていたみたいだし、そんな事をしたら持ち主が困っちゃいますからね。』

バランス-『持ち主が困ると思うんだったら、普通は中身の10万円も抜いてはこないはずだけどね。マイケルがいつも株で損をしている訳がわかったよ。しかも、マイケルの行為は泥棒と同じだよ。』

マイケル-『え?だって財布が落ちていたのはプラス思考のおかげじゃないんですか。だからもらってもいいものなんじゃないんですか?』

バランス-『もしかしたらそれはプラス思考のおかげかもしれない。でもその財布は他人の物だからマイケルがもらっちゃダメなんだよ。この間、話したことを覚えているかな?運を発生させるためにはプラスとマイナスが必要だって言わなかったかな?』

マイケル-『はい覚えています。でもそれは今回の事と何か関係があるんですか?』

バランス-『10万円入っている財布をマイケルが見つけた。これはマイケルにとって嬉しいことが起こったんだよね。ということはプラスの事が起きたわけだから、マイケルが財布を見つけた時に何をしたらいいか、答えはすぐに見つかるはずだけどね。』

マイケル-『え~と・・・、またプラス思考をするんですね。』

バランス-『ん~、まだわかってないようだね。マイナス思考だよ。マ・イ・ナ・ス・思考。』

マイケル-『ちょっと待ってくださいよ!マイナス思考なんて聞いた事がないですよ!マイナス思考でも運が良くなるんですか?

バランス-『もちろんだとも。エネルギー(運)が発生するのは、プラス思考だけだと思ったのかい。』

マイケル-『驚いたな~。じゃあ、マイナス思考っていうのはどういうふうに考えればいいんですか?』

バランス-『簡単さ、プラス思考の逆をするといい。この間、50万円損してる時に相手のためを思って喜びなさいとマイケルに言ったよね。今度はプラスの事が起きたんだから相手の事を想って悲しみなさいということだよ。つまり財布を見つけた時に、財布を落とした人が今頃困っているだろうなって考えてあげるんだよ。』

マイケル-『ふ~ん』

バランス-『マイケルがその財布の中身を自分の物にしたら、運をつかむことはできないよ。プラスの事が起きた時には喜んではいけないんだ。プラスとプラスで運がなくなっちゃうよ。だから、仕事で大きく成功(プラス)してお金持ちになっても、失敗する人のほとんどの原因が慢心したり、いい気になったり、天狗になったりして(プラス)、マイナス思考をしないからだよ。プラスの事が起きてもマイナスの事が起きても、それをマイナス思考とプラス思考をすることによって、どんどん運が良くなるんだよ。いいかい、自分の身の周りにプラスの事が起こったら対極のマイナス思考をする。これも覚えておかないとダメだよ。』

3.期待をすると運が悪くなる?

バランス-『マイケル、何をやってるんだい?』

マイケル-『聞いてくださいよ!とうとうA社の株が買値の1000円を回復して、 1100円まで値上がりしたんですよ!今売ると10万円の利益がでるんですよ。それでついでだから1300円まで値上がりしたら、手数料を引いてどの位の儲けになるか計算してるところなんですよ。うっひょう~、この瞬間がたまらなく幸せだな。なにせ儲けなんて久しぶりだもんな~。ついでだから1500円だと、いくらの儲けになるか計算してみよ~(ルンルン)。』

バランス-『じゃあ、明日にでもすぐに売った方がよさそうだね。』

マイケル-『どうしてですか?』

バランス-『今のマイケルにはもう運がないからだよ。』

マイケル-『え~!!どうしてですか?株価が回復してきたんだから、今の僕は運がいいはずじゃないですか。』

バランス-『マイケルの今の気持ちは嬉しいのかい?それとも悲しいのかい?』

マイケル-『そりゃあ今は最高に嬉しい気分ですよ。』

バランス-『嬉しい時はどういう思考をするんだったのかな?』

マイケル
-『あっ、そうか!マイナス思考をしなきゃならないんだ!すっかり忘れてましたよ。』

バランス
-『マイケルが今株を売ったら10万円の儲けになるよね(プラス)。そのうえ1300円まで株が上がったら(プラス)、どれだけの儲けになるか計算してるよね。プラスの現象に対してプラスの事を考えているよね。結果はどうなるのか言わなくてもわかるだろう。』

マイケル-『じゃあ、株が上がった時には

【そろそろ下がるだろう】

って考えればいいんですね。』

バランス-『そのとおり!よくわかったね。株やギャンブルに限らず、仕事や恋愛や人間関係においても、絶対に期待(プラスプラス)を抱いてはダメだよ。期待をすると必ず運は逃げていくからね。プラスの事が起きた時にプラスの事を考えるのが期待で、マイナスの事が起きた時にマイナスの事を考えるのが不安なんだよ。』

マイケル-『物事に対して期待を抱いたり不安をもつと運がなくなっちゃうんですね。プラスとマイナスで説明されると凄くわかりやすいですね。』

バランス-『期待や不安の気持ちを持ったその時点で、物事の歯車が狂いだすんだよ。株価が上がってさらに【もっと上がれ~】って期待ばかりしている人、株価が下がってさらに【もっと下がったらどうしよう】って不安になる人は、まず株では儲けられないだろうね。どんなに情報を集めようとどんなに勉強しようと運の力の前では微々たるものだよ。』

マイケル-『僕っていつも期待ばかりしていたから、運のない人生を送ってきたんだな。』

バランス-『期待と不安はね、お金だけじゃなくって人間関係にも同じ事がいえるんだよ。』

マイケル-『あっ、そうだ!人間関係で思い出したぞ。もう3ヶ月前の事なんですけど、友達に貸した2万円がいまだに戻ってこないんですよ!こういう時はどういう考え方をしたら、貸したお金が戻ってくるんですか?』

バランス-『あきらめるんだね、寄付したと思って。』

マイケル-『え~!あきらめるんですか~!2万えぇ~んですよ!!僕にとっては大金ですよ。』

バランス-『さっき教えてあげたばかりじゃないか。期待をもってはいけないって。最初、友達に2万円貸す時に後で返してもらおうなんて考えちゃダメだよ。返して欲しいんだったら、最初から貸さないこと。貸すんだったら相手にあげたという気持ちでいること。それじゃあ、貸したお金が戻ってこなかったら、マイケルがどうなるか教えてあげようか。まず借りた相手は金運のない人生を送る事になるだろうね。友達から逃げた金運は・・・、すべてマイケルの所にいくんだよ。2万円を貸したのではなく、相手にあげるという気持ちを最初に持って渡したのだったら、仮にその2万円が戻らなくても、必ず違う形で何倍ものお金が戻ってくるから心配する事はないんだよ。間違いなく、金運や仕事運はアップするだろうね。』

マイケル-『へぇ~すごいな~。言われてみればそうかもしれないな。今は株で10万円利益があるし。』

バランス-『川の流れと一緒だよ。川の水は高い所から低い所へ流れるのが自然だよね。お金も全く同じなんだ。だからマイケルよりもお金で苦労してる人に、お金をあげるのは当たり前の事であり、自然なことなんだよ。もう一度、ゼロの法則を考えてごらん。2万円というのはマイケルにとってプラスだよね。そしてマイケルよりもお金のない人は、お金が足りないんだからマイナスだよね。エネルギー(運)が発生すると思わないかい?』

マイケル-『それは凄いな~。じゃあ2万円を必要としてしている人にあげれば、エネルギー(運)が発生して何倍にもなって僕の所にもどってくるんですね。プラスとマイナスって面白いな。全ての物事をプラスとマイナスに置き換えれば理解し易いですね。貧しい人の為にしていることは結局、自分の為にしている事にもなるんですね。』

4.この世に起こる出来事に偶然はない

マイケル-『バ・ラ・ン・スさ~ん!ピンポーン!』

バランス-『声を出してピンポーンって言わなくてもチャイム聞こえてるよ。ところでA社の株はまだ持っているのかい?今日はたしか1500円だったと思うけど・・・。そのニヤけた顔からすると、どうやらまだ持っているみたいだね』

マイケル-『実は今日1500円で売りましたよ。手数料を引いても50万近く儲かりました!でも喜んだら運がなくなるってバランスさんが言うから、これでも喜びをグッと抑えた顔なんですけどね。』

バランス-『素直に喜ぶといい、それが普通なんだからね。ただしいつまでも喜んでちゃダメだよ。一日くらいは喜びに浸るのも悪くないと思うよ。』

マイケル-『なんだか夢のようです。だって、今までは儲けてもせいぜい数万円がいいところだったのに、それがいきなり 50万円近くも儲けるなんて・・・。実は妹にパソコンを買ってあげるんですよ。この間10万円値上がりしている時にバランスさんの所へ行ったじゃないですか。あの時、妹にパソコンを買ってあげるって約束したんですよ。今思うんですよ。あの時に株を売っても10万円しか儲からないのに、パソコンを買ってあげるって考えたから、今こうして50万円儲かったんじゃないかなって・・・。なんて言えばいいんだろう。なんだか言葉では説明できないけど、目では見えないものに作用されているような感じがしますね。』

バランス-『50万円儲かったのは偶然だと思うかい?』

マイケル-『よくわからないな~。今までは2、3万の儲けや損で大騒ぎしていたんだから、運が良かったとしかいいようがないかな~。』

バランス-『この世にはね、偶然で起こる出来事なんて何一つないんだよ。10万円値上がりしている時にマイケルがうまくマイナス思考したかどうかはわからないけど、妹にパソコンを買ってあげるって約束したことでマイナス思考しているのと同じ効果が得られるんだよ。10万円の儲け(プラス)とパソコンの出費(マイナス)でエネルギー(運)が発生するだろう。』

マイケル-『そっか~、50万円儲かってマイナス思考ができなくても、物を買うことによってマイナス思考しているのと同じ事になるんだ。』

バランス-『50万円儲けた場合(プラス)は、次に何をしなければならないのかは、言わなくてもわかったね。当然マイナス思考または物を買う等の消費(マイナス)をしなくてはいけないね。仮に50万円の儲けを再投資した場合はどうなるだろう。答えは簡単だね。マイナスを引き寄せてしまう確率が高くなるよね。プラスとマイナスは非常に仲がいいからね。プラスの対極であるマイナスを引き寄せようという自然界の力が働くんだよ。磁石と同じで、対極の物同士が強烈に引き合う力が作用するんだ。』

マイケル-『ふ~ん』

バランス-『人間でも同じ事がいえるよね。対極である男性と女性が惹かれあうのもごく自然な事だし、明るい朝の次には対極である暗い夜が必ず訪れるよね。寒い冬の次には対極である暑い夏が必ず訪れるよね。それと同じで50万円の儲け(プラス)の後には必ず損(マイナス)を引き寄せるのは自然な事なんだよ。50万円儲けたら次に50万円損をして、また50万円儲けたら次に50万円損をして・・・。これだと永遠に株で資産を増やす事はできないよね。しかし、エネルギー(運)が発生した場合は何倍にも戻ってくるから、心配しなくても資産は増えるよ。仮に、儲かった50万円を使わなかったらどうなるだろうか?車をぶつけて修理代がかかったり、怪我をして治療費がかかったり、財布を落としたりして、お金を出費するような出来事が起こるだろうね。本人はただ運がなかったと思うかもしれないけど、ちゃんと原因があって起こってるんだよ。』

マイケル -『へえ~、そうなのか~。』

バランス -『それじゃあ、マイケルが友達のA君とB君にメロンをあげたとしよう。A君は美味しそうに食べたけど、B君は食べなかった。もう一度友達にメロンをあげる機会があったとしたらマイケルはどうするだろうか?A君にはあげるけど、B君にはきっとあげないだろう。お金もそれと同じでA君にはまたお金が入ってくるけどB君にはもうお金は入ってこないんだよ。だってそうだろう、B君にはお金(メロン)が必要ないんだから、必要のない人にお金をあげてもしょうがないだろう。だから株で儲けたお金はある程度使うといいよ。』

マイケル -『わかりました!必要性のないところにお金は寄ってこないんだ~。なんだかわかるような気がするな~。』

バランス -『だから株で儲かった場合はマイナスの要素を引き寄せる前に自分で先にマイナスを作っちゃうんだよ。物を買ったり誰かにプレゼントしたりしてね。逆に損(マイナス)をしている時は無駄遣いをしてはいけないよ。会社だって不景気で利益があがらない時はリストラをしたりして経費を削減するだろう。』

マイケル -『物事っていうのはプラスとマイナスで考えると理解し易いですね。それじゃあまた、おやすみなさい。』

続きは『お金持ちの習慣 マイケルの物語・株式投資編2』

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      2023/02/21

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