お勧めの本 藤田晋の仕事学
仕事が楽しくないと、人生まで楽しくなくなる
藤田晋さんは、サイバーエージェントの社長として有名
あなたは今、仕事が楽しいですか?
または、仕事は順調ですか?
毎日仕事をしていれば、不平等なことや理不尽なことにあうのは、日常茶飯事です。
そんな時、あなたはどうしていますか?
あまりにも理不尽なことがあると、精神的に腐ってしまうこともありますね。
腐るまで行かなくても、毎日のストレスは相当なものになってしまいます。
特に、運の悪い人は、仕事で相当なストレスを抱えているのではないでしょうか。
一日の大半は、仕事をしているわけですから、仕事におけるストレスは、人生のストレスと言っても過言ではないかもしれません。
中には、仕事が嫌で転職を考えるている人もいるかもしれません。
そんな時は、ちょっと立ち止まって、色んな人の本を読んでみるのも、視野が広がって勉強になります。
特に、仕事で結果を残して大成功している人物には、見習うべき点が数多くあります。
藤田晋さんは、インターネット総合サービス会社「サイバーエージェント」の社長として有名です。
きっと知らない人はいないことでしょう。
以前にも、お勧めの本として、「運を支配する」を紹介させて頂きました。
藤田晋さんの仕事に対する考え方というのは、「ゼロの法則」そのものです。
普通の人とは、仕事に対する考え方が違います。
一言でいえば、「マイナス感情を引きずらない」ということが言えます。
「今の仕事を楽しくしていきたい」
「仕事で結果を残していきたい」
という人は、この「藤田晋の仕事学」を読んで、思いっきり運の良い人生を歩んでもらえればと思います。
不満を言わずに辞めれば、良い会社に転職できる
「ゼロの法則」では、去り際をプラスにすることで、運が良くなると教えています。
どんなに嫌なことがあっても、会社を辞める時は、その会社の文句を言わずに辞める。
そうすることで、次の転職では上手くいくようになります。
転職に限らず、恋人や夫婦の別れ際もそうです。
どんなに相手に不満があっても、別れる時は、相手の文句を言わずに別れることです。
そうすることによって、次には良い出会いを引き寄せることができます。
これが、転職や別れの極意になります。
藤田晋さんも、著書で同じようなことを書いています。
『転職を考えるなら、まず「辞め時」をきちんと見極めることが必要です。転職によってキャリアをリセットしたくなるのは理解できますが、ここはあえて、不満がある時に転職を考えないことを私はお勧めします。「この仕事がしたいんだ」といった固い決意がある場合や、会社が不正を行っていて自分の立場ではいかんともし難といった場合は別として、不満が何もない、むしろ調子のいい時こそ、転職してもうまくいきます。』
まさにその通りですね。
何か行動を移す時には、今上手くいっている時に、行動するのがベストです。
今不満を抱えている場合は、なるべく行動しないのが得策です。
でも、理不尽な目にあったり、誰かに嫌がらせされたり、不当な扱いを受けたりして、どうしても辞めたくなる時って、ありますよね。
そんな場合でも、我慢して働かなければならないのでしょうか?
もしどうしても辞めたい場合は、やめる時点で気持ちをリセットすることです。
会社の不満を言わずに辞める。
これを実践するだけでも、とても難しいことですね。
でも、それをするだけでも、次の転職は上手くいくようになります。
早い話、次は以前の職場よりも、ステップアップができるということです。
マイナス感情を抱いたままでは、以前の職場環境と似たような場所で働く可能性が高くなります。
不満を持てば、不満を持ってしまうような職場が引き寄せられてしまいます。
ここはグッとこらえ我慢して仕事を続けるか、綺麗サッパリ過去のことは水に流して転職活動に励むかのどちらかですね。
起業するタイミングも、転職する時と同じ
転職する時は、不満がない時の方が上手くいく、と藤田晋さんは言っていますね。
転職以外にも、起業する時もそうです。
「仕事がつまらないから、起業しよう」とか、
「もうこんな会社嫌だ!起業しよう」とか、
「人間関係が嫌になってきたから、起業しよう」とか、
そういった気持ちで起業しても、なかなか思うように上手くはいかないです。
藤田晋さんも、著書の中で、
『仕事に不満がある時に起業するのは、もっといけません。そういう時に起業すると失敗する可能性が高いです。私が起業した時は、私の営業成績は同期内で1番でした。つまり、非常に調子がいい時に会社を辞めて起業しました。起業する決意をした時も、後から「じゃあ、会社を辞めなきゃいけないんだ」と気づいたくらい、会社を辞めるとか、辞めたいという意識はありませんでした。』
と書かれています。
起業する人はとても多いですね。
ちなみに70%の会社は3年以内に倒産していると言われています。
そして、90%の会社は10年以内に倒産していると言われています。
起業するのは簡単ですが、それを継続させるのは、とても難しいことなのです。
それだけ起業するっていう事は厳しいことなのです。
そんな厳しい世界で生き残るには、やはり起業するタイミングというのもとても大事なことです。
タイミングやその人の心持ちも、とても大切でしょう。
今の仕事が嫌で起業を始めてしまうと、「しかたなく起業した」という気持ちにもなりかねないです。
苦しみながら起業しても上手くいくはずもありません。
ですから、起業する場合は、「起業したい!」という気持ちになった時に始めるか、「今の仕事でも成果が出ているけど、自分の考えでもっと自由に仕事がしてみたい」という気持ちの時に始めるのが理想です。
嫌々で始めたり、不満がある時に始めたりするのは、やはり運的にも宜しくないです。
まずは、今の仕事で一生懸命仕事して、きちんと成果を残していくべきです。
不平不満が運を逃がしている
藤田晋さんは、著書の中で
『辞めた後はむしろ、辞めた会社を褒めましょう。』
と書いています。
凄いプラス思考ですね。
普通、仕事や人間関係で不満があって仕事を辞めた場合、どうしても会社の悪口を一言二言言いたくなります。
しかし、悪口を言うのではなく、「褒める」ことを勧めているのですから、恐ろしいほどのプラス思考の持ち主ですね。
だからこそ、強運を身にまとっているのかもしれません。
考え方が「ゼロの法則」にそっくりですね。
マイナス感情を持っていても、あまり良いものを引き寄せないです。
運気も停滞したままになります。
きっと、運の悪い人は経験済みのことでしょう。
不平不満というのが、それだけ運を取り逃がしていることにもなります。
辞めた会社を褒める・・・というのは、なかなか出来ることではないです。
「ゼロの法則」では、去り際をプラスにすることで運を引き寄せることができると教えています。
まさに、その通りのことを藤田晋さんも言っています。
「褒める」というのは、誰かが良い行いをしたり良い成績を上げたりした時に言うものですね。
それを、不平不満の残る会社に対して「褒める」のですから、天地がひっくり返るような考え方ですね。
でもこれができるようになると、本当に強運の道を突き進むことができます。
誰だって、強運になりたいと思います。
しかし、普通に褒めるのは、誰でもできてしまいます。
誰でもできることをして、強運にはなれないですね。
辞めた会社を褒める。
嫌いな人を褒める。
別れた恋人を褒める。
そんなことが出来るようになると、恐ろしいほど人生は好転していきますよ。
運の悪い人は、ぜひ実践してもらいたいです。
仕事に集中する為には、何をすればいい?
仕事に対するネガティブなイメージを取り除く
仕事で成果を残すには、「仕事に集中する」のが鉄則です。
特に運の悪い人というのは、目の前のことに集中できず、何をやっても中途半端に終わってしまうことか多いです。
そうならない為には、集中力を養う必要があります。
では、どうやって集中力を養えばいいのでしょうか?
藤田さんは著書の中で次のように書いています。
『集中するのは、案外と難しいことです。例えば、こんな経験はないでしょうか。「今日はこの仕事だけをやる」「今から1時間はとにかく仕事に集中する」。いくら心に決めても、ふとした瞬間に、メールをつい何度もチェックしてしまったり、ネットサーフィンをしてしまったり・・・。集中しようと、同じことをしているとどうしても飽きてきます。考えに行き詰まってしまったりもするでしょう。そんな“魔の瞬間”に、つい「ほかのこと」をしてしまい、1つのことに集中できなくなってしまうのです。』
心当たりの多い方もいるのではないでしょうか。
職場の場合、ある程度人の目があるし緊張感もあるので、ずっとダラダラ仕事しているわけにもいきませんね。
しかし、一人で作業している時間が多い人や、自営業の人の場合、仕事に集中できなくなってしまうと、つい他のことに目を奪われてしまうものです。
仕事に集中するのって、意外と難しいことですね。
そもそも、仕事に対するイメージが
「つまらなくて嫌なこと」
「毎日単調で飽きる」
「お客さんの対応が疲れる」
「適当にやって早く終わらせたい」
「上司と一緒に仕事するのが嫌」
色々とネガティブなイメージがつきまといますね。
このネガティブなイメージを取り除くのも、集中力を養う為の一つの方法ではあります。
極限の集中でゾーンに入る
仕事というのは、一日の大半の時間を犠牲にしています。
ですから、仕事が楽しくないと、人生そのものが楽しくなくなってきます。
しかし、もともと嫌いな仕事に対して、モチベーションを高く持つのは至難の業となるかもしれません。
藤田さんは、次のようなことも述べています。
『詰まるところ、集中するとはいかに1つのことにのめり込めるかというより、いかにそれ以外に気を散らさないでいられるかが問われるのです。ほかの事を切り捨てる能力の差が、すなわち集中力の差となって表れているのです。集中力がある人は、この「ほかのことを切り捨てる」をかなり意図的にやっています』
物事に集中する為には、1つのことに没頭しなければなりませんね。
人間というのは、嫌なことから逃げようとしてしまう習性があります。
そして、テレビを見たりネットサーフィンをしたり何度もメールをチェックしたり同僚と無駄話をしたりゲームをしたり・・・。
世の中には、色んな誘惑が多いですね。
集中するには、逆転の発想が必要です。
「なんとか逃れたい」という気持ちではなく、
「没頭してみよう」という気持ちに切り替えるだけで、格段に集中力はアップされていきます。
どうせ、やらなければならない事なのであれば、開き直る気持ちが大切です。
中途半端にやるのではなく、徹底的にやってみることで、今まで見えなかった世界が見えてくるようになります。
そんな大げさな!
って思われるかもしれませんが、どんな嫌なことでも、没頭していけばいくほど、爽快感みたいな気持ちになっていくのがわかります。
それは、嫌なことを乗り越えた達成感みたいなものかもしれません。
普通に集中している状態ではなく、極限まで集中力を高めてしまえばいいのです。
それを「ゾーンに入る」とか、「フロー状態」と言います。
または極限状態まで集中モードに入ったら、「トランス状態」と言われることもあるようです。
ゾーンに入ることで、幸福感が得られる
「ゾーンに入る」、「フロー状態」になるというのは、没頭することで得られる精神状態であると説明しました。
ゾーンに入ったり、
フロー状態になったり、
そんな精神状態になると、どんな気持ちになるのでしょうか。
一言で言うと、煩悩から解き放たれた気持ちに近いかもしれません。
ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、それほど極限まで集中力を高めると、心地よい気持を通り越して、幸福感に満たされた気持ちにもなります。
例えば、あなたの好きな趣味に一日中没頭している時。
どんな精神状態ですか?
まさしく、ゾーンに入っている状態ではないですか。
一日中、趣味に没頭している時、そこには悩みもなければ苦しみもない、幸福感に満たされた状態になります。
しかし、趣味以外のことで、没頭するなんて無理と考えている人はとても多いです。
そもそも、退屈な仕事に対して、没頭すること自体不可能なことだと決めつけている人も多いです。
それが固定概念というものです。
単調な仕事ほど直ぐに飽きてしまうので、それを嫌がる人はとても多いです。
しかし、単調な仕事でも、それを集中して作業すれば、一時的であれ煩悩の世界から解き放たれることができます。
ですから、社会に出て働くという事は、精神状態を一時的に「ゾーンに入る」ことができる有難い時間でもあるのです。
どうしてもやらなければならない嫌な仕事(例えば、単調な作業や営業やクレーム処理など)がある場合、適当にやるのではなく、徹底的に集中してやってみるのです。
そうする事で、今まで見えなかった世界が見えてくるようになります。
仕事は自ら率先してやることで「フロー状態」になる
没頭するのが苦手な人は、一度瞑想から練習してみるといいかもしれません。(『興味のある人は「運が悪い人に超お勧め 瞑想で人生が変わる」を参照して下さい。』)
運の悪い人は、煩悩に振り回されていることが多いので、どうしても集中することが苦手になっています。
いきなり嫌な仕事に対して没頭するのはハードルが高いという人は、瞑想を始めてみて「ゾーンに入る」準備運動みたいなもの体験するといいです。
この記事で勧めている瞑想法というのは、数を数えるというだけの超単純な瞑想法です。
集中力が続かないという人は、まずは瞑想から始めてみることをお勧めします。
没頭する時間が長ければ長いほど、「フロー状態」に精神を持っていくことができます。
そこには、悩みもなければ不安な気持ちもない、本当に幸福感に満たされた気持ちになることができます。
常夏の島で寝そべって、ただただ気持ちが癒されている状態に近いかもしれません。
世の中で大成功を収めた人は、ほとんど例外なく、この「フロー状態」に持っていった人達です。
藤田晋さんも新入社員の時には、月に110時間の残業をしていたと言います。
藤田さんの場合は、半ば自主的に残業をしていたみたいなので、そこには「やらされ感」はゼロです。
もし、会社から無理やり残業をやらされていたら、今ではブラック企業と見なされてしまいますね。
藤田さんがサイバーエージェントを創業した時は、週に110時間働いたといいます。
創業当初は、知名度もなく取引先もほとんどない状態なので、ある意味そんなに忙しくはない状態なのですが、それでも週に110時間働き、暇な時間があると色んな勉強をしていたそうです。
そして、働けば働くほど、仕事の成果も出てきて、仕事が楽しくなってきます。
そうすると、もっと頑張って働いて、仕事の成果を出そうとしますね。
こうやってプラスの連鎖が始まり、仕事で大成功を収めることができたのです。
人から命令されて嫌々長時間働くのは精神的にあまり良くないですが、自分から率先してやる場合は逆に、「フロー状態」に持っていくことができて、精神的に幸福感を得ることができるのです。
成功する為に絶対に必要な条件とは?
孤独に耐えられない人は、成功できない
成功する為に、絶対に必要な条件とは?
この質問の答えは、きっと色々あることでしょう。
将来を予測する力であったり、
情熱を持ち続ける力であったり、
諦めない気持ちがある人であったり、
困難に打ち勝てる人であったり、
幅広い人脈を持っている人であったり、
と色んな条件が必要になってきます。
その中でも、藤田晋さんは、以下の二つのことを絶対条件にあげています。
それが、「孤独」と「批判」に耐えられる人であることです。
この二つは成功者になるうえで絶対に避けては通れないと藤田さんは言います。
またこうも言います。
『みんなの上に立つということは、それと引き換えに1人になる、孤独になるということだからです。だから、上に行けば行くほど、孤独は避けて通れず、それに耐え得る力が成功の条件になるのです』
「孤独」に耐えるというのは、意外ときついものがありますね。
職場の同僚と、会社の不満や愚痴をこぼしているのは、意外と気持ちがスッキリするものです。
特に会社帰りに一杯飲むと、ついつい会社の不満などが出てきますね。
でも、そういった愚痴を言い合える仲間がいるという事は、仕事をする上では孤独感にはならずに済みます。
仲間がいるというだけでも、職場に行くのは辛くはないものです。
しかし、一旦人の上に立つ役職についてしまうと、不平不満や愚痴をこぼす相手はいなくなってしまいます。
そうなると、全部自分一人で抱え込まなければならず、その「孤独」というストレスに耐えていかなければなりません。
批判に耐えられない人は、成功できない
成功者になる為には、絶対に避けて通れないものは、「孤独」以外にも「批判」に耐えられることを藤田さんはあげています。
「批判」にさらされるって、とても嫌なことですね。
神経が図太くないと、なかなか批判に耐える事ってできないです。
藤田さんは著書の中でこう言います。
『孤独に耐えられない、批判に直面すると狼狽するという人は、成功したことがないともいえるのかもしれません。これまで述べた通り、成功するには、孤独と批判を受け、それを乗り越える経験をどこかでせざるを得ません。それらを経験していれば、必然的に孤独や批判に強くなります。だから、孤独と批判に弱いということは、まだ本当の成功体験をしていないのかもしれません。』
他人からの批判って、とても嫌ですね。
それを経験して、それを乗り越えないと、成功はあり得ないと藤田さんは言います。
私も全くの同感です。
批判を受けて、そこで腐ってしまっては終わりです。
批判に耐えるっていうと、「成功するって大変なことなんだなぁ」って思われるかもしれません。
実際、そうです。
成功するって、大変なことなんです。
ですから、精神的にタフでないと、成功者になったり経営者になったりするのは、無理なことかもしれません。
また、成功者になったとしても、周りからの妬みややっかみの批判は絶えずあります。
そういったものに対して、いちいち敏感に反応していたら、精神が持ちません。
本当は、「批判、全然OKだよ」位の気持ちでいれたら、これほど楽な精神状態はないのです。
だからこそ、「ゼロの法則」を実践すると、成功者にグッと近づくことができるのです。
最後までお読み頂き、有難うございます。
2021/10/20